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お知らせ

最近耳の疾患が増えています. イヤホンの長時間利用は注意2020/10/20

外耳道炎について(=外耳炎)
(外耳道:がいじどう:耳の穴。鼓膜までの通り道。)

外耳道の皮膚に細菌が入り込み、炎症を起こす病気です。 耳そうじのし過ぎや、爪で引っ掻くことで外耳に傷をつけてしまい、そこから細菌が感染しやすくなり炎症を引き起こします。

最近目立つのは新型コロナ感染対策でのリモートワーク、オンライン会議、オンライン授業などでイヤホンの長時間装着による外耳道炎です。

外耳道は軟骨部外耳道、骨部外耳道と区分されます。このように表記されるほど外耳道皮膚は非常に薄いのです。そのため痛みが出てくると局所だけではなく、周辺組織まで広がることが多くみられます。顎関節への影響がでることもあり、口を開けたりすると痛みが耳に加えて増してしまいます。

患者さんの訴えは『耳が痛い』『耳が痒い』『耳つまった感じ』『聴こえにくい』単独ではなく、これらの混ざった症状が多くみられます。
まずは痛みや痒みがひどくならないように、耳を触らないこと。炎症が強いと外から見ても皮膚が赤くなり熱っぽくなりますので冷やすこと。改善傾向がなければ耳鼻咽喉科へ。

耳鼻咽喉科では局所の所見をとり、炎症の広がりを見極めます。滲出液があったり、広がりによって鼓膜炎、中耳炎となることもあります。
つまり、聴こえ方にも影響がでます。

炎症の程度にもよりますが、抗生物質や消炎剤、点耳薬や塗り薬を処方します。治りかけの痒みのコントロールも大切で痒み止めの処方もいたします。