【鼻は脳の冷却装置】(参考:サノフィe-MR)

鼻は呼吸を介して大切な役割をする器官です。(空気のメインの通り道が鼻腔、そしてその鼻腔からつづく4つの副鼻腔です。)

模式図をみると鼻と脳は近接していることがわかります。
鼻の働きとして脳温度の調節機能もあると研究結果が出ています。
脳自体も熱を産生しますが頸動脈からの毎分5リットルの血流によって放熱されます。ただし脳は高温にはとても弱いのです。
このため高体温時の脳保護システムとして選択的脳冷却機構(SBC:selective brain cooling)というしくみがあります。
このシステムが有効に作動するには頭蓋内血流が頭部の汗の蒸散と上気道粘膜での水の蒸発によって十分冷却される必要があります。

簡単に言うと鼻腔の奥には脳と繋がっている毛細血管がたくさん通っていて
鼻呼吸をして少しでも冷たい空気を通過させることによって、脳を冷やすことができます。

ヒトは運動などで高体温になると、換気量が著しく増加します。(呼吸の回数が増えます)これは必要代謝量の増加に対する反応ですが、同時に鼻粘膜での冷却システムもフル稼働します。

しかし、鼻閉により口呼吸となっている場合は、水の蒸散が十分にできないため、脳冷却機構(SBC)において効率的な血液の冷却が難しくなると考えられます。
脳冷却機構(SBC)を有効に機能させるためには、スムーズな鼻呼吸を実現することが重要になります。鼻閉を含む鼻炎治療は、高体温時に脳の温度を下げ、熱中症予防の一助になるのです。