花粉症・アレルギー性鼻炎とは
花粉症とは、スギやヒノキなどに代表される季節特有の植物の花粉が原因となり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状を起こす病気です。(季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。)
静岡県三島市ではスギ花粉飛散開始は毎年2月14日前後と言われています。
現在、日本人の約20〜25%が花粉症だといわれており、多くの方が花粉症に悩まされています。
日本耳鼻咽喉科学会静岡県地方部会では花粉飛散状況をホームページ上で公開しています。
日本耳鼻咽喉科学会静岡県地方部会HPへ花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の特徴
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)は原因となる花粉が飛ぶ期間にだけ症状がでます。鼻や目から体内に侵入したアレルゲン(花粉)を体の免疫システムが敵とみなし、対抗するためにつくり出した抗体(IgE抗体)がヒスタミンなどのアレルギー反応を起こす化学物質を分泌するため症状がでます。
原因となる代表的な植物の花粉としてスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどがあげられ、日本では約60種類の植物が花粉症を引き起すと報告されています。
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の症状
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
- 涙
- 目の充血
- のどのかゆみ
- 皮膚のかゆみ
- 熱っぽい感じ など
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)における検査の重要性
花粉症のつらい症状を抑えるためには、検査を行いしっかりと診断を受けてから、ご自身に合った治療を行うことが大切です。
当院では、鼻の中の所見を重要視し、起きているアレルギー反応の状態を確認し、検査結果と合わせて総合的に判断しながら患者さん個々に合った対策方法を提案していきます。
鼻汁好酸球検査
症状が鼻風邪なのか、アレルギー性鼻炎によるものなのかを調べる検査です。鼻水の成分に含まれる好酸球の有無を調べ判断します。
アレルギー検査
反応しているアレルギーが何によるものなのか、原因を調べます。ご自身のアレルギー症状の原因を知ることで対処法が分かってきます。
当院は注射針での採血による検査と、指先からの採血による検査も可能です。指先からの採血の場合痛みはほとんどなく、結果も30分でわかります。
スギ花粉に対するアレルギーが見られた場合、初期療法により花粉が飛散する前から治療を開始することで「症状の発症を遅らせる・軽減させる」ことが期待でき、スギ花粉飛散時期の投薬を減らすことが出来ます。
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の治療
投薬療法
くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を緩和するため、抗アレルギー薬を服用していただく治療です。患者さんによって同じ薬でも眠気やのどの渇きといった副作用や、効き方が異なるため一緒に患者さんに合ったお薬を探せるよう努めます。
花粉飛散の2週間ほど前に抗アレルギー薬を服用いただき、症状の発症を遅らせる・軽減させることを目的とした初期療法という治療もあります。
舌下免疫療法
アレルゲン物質を少量ずつ服用することで免疫力を高め、スギ花粉の根治が期待できる治療法です。
詳しくはこちら重度花粉症治療
重度花粉症の患者さん向けに皮下注射治療を行っています。
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